慶応女子高校から慶応大学に進学し,東電に初の総合職として入社した彼女がなぜ,
夜は娼婦として渋谷円山町として立ったのか…
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本当の理由なんて誰にも分からないけれど,
私の推測は佐野眞一氏の過度の職場でのストレスではなく…もっと「破滅願望」的なものだと思う.
確か,
私が小学校1年?2年?くらいの時に,棋士の林葉直子さんがいきなりヌード写真集を発売して話題をさらったのだけれど,
その時,幼いながらに,
「なーんで才色兼備で一芸にも二芸にも秀でた人がいきなりヌード写真集なんか出すんだろー.
別に自分を切り売りしなくてもやってけるだろ~」と思ったことを今でも覚えている.
(さすが新宿区立小学校!早熟)
なんと言うか,人からの評価って意外と関係なくて,
羨ましいといくら言われ様が,女性初のなんとかになろうが,
この「もっと違う自分」になりたい願望というものは,なかなかのクセモノで,
全てを放棄してまでも全く違う自分だかなんだかを作りたがって,
結局は泥沼のぐだぐだの敗北を喫してしも,また,「違う自分」を求めて戦いを挑む…
なんとも言えないけれど,
「自分の居場所がない」症候群の行きつく先なのかな,と思ったり.
他人から見ると,仕事も上手く行っていて,それなりに楽しそう,でも本人は,
その「居場所」に満足出来ず,バタバタ足掻く…そんな状況を見る機会が多くあり,
その度に,ふと,東電OL事件や林葉直子さんが頭に浮かんだ.
他人からを「いいなー,あんな風になりたいなー」と思うことはあっても,
まあ,実際にそうなると,「こんなもんか」と思ったり,
まあ,他人からの評価なんて全くもって本人を満足させやしない.
というメモ的エントリー.